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特定の演出家や劇作家によるカンパニーではなく、複数のアーティストが同じコンセプトを共有しながら、それぞれの作家による新作公演をプロデュースする企画団体。第一回目の企画である「動詞としての時間」では、精神科医である木村敏氏の著作を読むことから、そこに書かれる「臨床哲学」と呼ばれる言葉を手がかりに、演劇、映画、ダンス作品を製作。2017年4月、第一回公演として、和田ながら演出、中川裕貴演奏による「そこ、いま、Cさん、いま、鳴る、」の上演を皮切りに、今後は、城間典子、村川拓也、岩渕貞太による新作公演を予定。

木村氏の著作に書かれる、臨床医師としての立場から患者の病を観察する過程で、うつ病、統合失調症、てんかん患者などの症状を、患者自身が体感する「時間」の病理として捉える視点は、これまで、臨床の記録だけには留まらず、文学の問題や思想的な問題として広く受け入れられた。この企画では、その木村氏による「生きること」に関わる言葉を、演劇にまつわる言葉として読むこと、そして、「臨床哲学」と呼ばれる木村氏の言葉に寄り添うことで、演劇が「生きること」に関わることを目指す。

代表・長澤慶太。2014年9月よりアトリエ劇研の制作室として劇場運営、劇場主催公演に関わるほか、あごうさとし、村川拓也などの公演制作として活動。

時差|jisa プロフィール

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